2016-07-27

トリガー、行動、ヒャッホウ

生徒・学生は夏休みに入った。そして、いつも思い出すのは、自分は夏休みの宿題をまともに終わらせたことがない、ということだ。

夏休みに限らず、およそ勉強の習慣を身につけることなく、四十路をむかえた。だが、諦めるわけにはいかない。

ごほうび的なものを用意してモチベーションをあげるとか聞くのだけれど、そんなものは定着しなかった。いきなりごほうびに走るからだ。あまりにクリティカルなもの(たとえば夕食とか)をごほうびにすると、たまたま勉強をするとかを達成できなかったときに、クリティカルに不足が生じる(夕飯ヌキ)。

親に知ってほしい受験勉強、という資料を見つけて、これをせめて大学生の時に知っていれば、完了されなかった宿題が少しは減ったのにと思った。いろいろと体系立ててある。

その中にも、ごほうび的なモチベーションが書いてあったのだけど、やっぱりすっきりしない。

で、それとは別件で、意識高いプレゼンがたくさんある TED に、A simple way to break a bad habit というのがあった。



そして分かったのだけれど、ごほうびへのパスを意識しなくていいくらいまで、ごほうびを習慣化する必要があるんじゃないのか。

食べ物を見る → 食べる → 気分がいい(おいしい、満腹)

これを繰り返していると、気分がよくなるためには食べればいい、という習慣がつく。

いらいらする → 食べる → 気分がいい

っていうくらい無意識に食べるくらい、ごほうびを続ける必要があるのだ。

時間割をみる → 勉強する → 食べる(ごほうび) → 気分がいい

を繰り返して

時間割をみる → 勉強して食べる → 気分がいい

という習慣にしてしまうのだ。いや、たぶん、私以外の人は、みんなこんなことを知っているのではないか。だが私は知らなかった。

2016-07-23

活かしにくいのではなくて、単に不在なだけ

創造的な業界ではソフトウェア工学と呼ばれるような、科学的知識や方法論を活かしにくい状況がある」と書いたな。あれは、嘘じゃ。

適用しにくいのではなくて、そのような方法論を適用するというプロセスが不在である場合がある、というのが正確なところだろう。そして、そんな場合があるのは、たぶん、どこの業界でも似たようなものだと思う。

プロセスが不在なときに、どこから始めたらいいか、というのを経験からまとめていくのが建設的だと考えるようになった。この数日で。

2016-07-21

創造的な業界

クリエイティブ業界と呼ばれる業界があるんだけれど、クリエイティブという言葉が広すぎて、文脈によって範囲が異なる。そして、広告業界をクリエイティブ業界と呼ぶ、というクリエイティブな文脈が存在する。たとえば「クリエイティブ業界の未来・実態・就職事情」とか。

あれだ。糸井重里、あるいは、最近どうなさっているのか知らないけれど中谷彰宏とか、あのあたり。

そのクリエイティブ業界で、ソフトウェア開発職をしていると、ソフトウェア工学と呼ばれるような、科学的知識や方法論を活かしにくい状況がある。という印象がある。

以前に書いた

たとえば「ここは Facebook のいいね!と同じ」と言われ、問題ドメインにおけるモデルも Facebook のいいね、と同じだと考えてたとしよう。2週間後、連打でいいねのアイコンが大きくなる、いいね数がポイントとして与えられる、しかも、時間がたったらポイントが消えていく、といったクリエイティブなアイデアが浮上する。

みたいなことが頻発する。もちろん仕様変更というのは、常にあるんだけど、まあ、こう作っている最中にこういうのはなぁという気分になる。

というようなことを、ぐだぐだ話していたら、「コンテンツ産業では起こりがちである」と指摘された。出版、映像、映画などなど。ああ、なるほどなぁと思った。ゲームも近い気がする。

そしてクリエイティブに関する仕事をもらう前に、相談を受けたりするんだけど、コンサル料をいただきたいわけです。でも、ちょっとしたことだったら、その相談を受ける以前の打ち合わせのほうが、時間がかかったりする。

なので、その程度のことは文書に残しておこうかなと思い始めた。以上、予告編。そのうち気が向いたら、本当に書いていく。

2016-07-18

通知を受け取りたいコンテクスト

Google が Android 用に Awareness API なるものを発表している。これには、ふたつ API 群があって、いまのユーザーというかデバイスの状況を取得する Snapshot API と、特定の状況になったらアプリに通知するように登録する Fence API。

いいなぁ、こういうの。いろいろと通知ってあるんだけれど、状況によって通知して欲しいときと、そうじゃないときがある。アプリでがんばるんだけど。

ペース配分アプリみたいなのを作ろうとしたとき、シンプルなんだけどちょっと面倒だったのだ。基本的にデバイスの移動速度が、指定した移動速度からはずれたら、音声で声をかけるというものだった。ずれ具合で、音声も変わる感じで。

でもマラソンレースで使うことを考えると、もうちょい細かい状況の場合分けが必要になる。スタート前は通知すんなとか、スタートすぐはゆっくりでも通知すんなとか、トイレ休憩のときも通知すんなとか。こんなのは Fence API の範囲ではないんだろうけど。

この種の通知は、サーバーがおかしくなった時に運用担当者にとどくアラートと同じで、無視していい通知が続くと、だんだん無視するようになる。そして肝心なときに見なくなる。

移動速度、心拍、自転車のパワーみたいにノイズが多いけど、そこそこの頻度でフィードバックが欲しいやつはどうしたものか。あ、AI つかえばいいのか。

2016-07-12

フェイスカラー・ドリブン

他人には偉そうに言うけど、いざ自分のこととなると、ひよってしまう。ということは、世の中に多い。世の中というか、私には多い。

フリーランスしてて見積を出す時、欲しい金額を書けばよいのである。高過ぎたら、先方は発注しないか、まけてくれと言ってくるのだから、心配しなくていい。

と、今まで、何度、他人に言ってきたことか。

そして、何度、相手の顔色ドリブンで見積を書いてきたか。

2016-07-07

ゲームしないのに、ひとりぼっちの惑星に課金してしまった

ひとりぼっちの惑星、というスマホゲームをダウンロードして遊んでいた。遊んでいたといっても、このゲームはほとんどやることはなくて、具体的にやっていることと言えば、タップして待ってを繰り返すだけだ。しばらく続けていると、ストーリー的なメッセージを読める。

断片的なメッセージを読んで、全体の物語が見えてくる系だけれど、まあ、具体的に何か謎が解けるわけではない。少し世界が見えてきたくらい。

ただタップをしている仮定で広告を見る必要がある。これがちょっと長いのでだるい。というわけで、240円ちゃりんである。

構造としてはテレビっぽいなと思った。タダで見る代わりにCMを見るか、本編だけ見る代わりに金を払うか。もしかしてソシャゲって、そもそもそういうもんなんのかな。

Monkey-C とかいうプログラミング言語

Garmin の GPS ウォッチのうち上位モデルは、Connect IQ というアプリをインストールするしくみがある。その実行環境を指すのか、アプリ群を指すのかいまいち分からないんだけど、とにかくそういうことができる。

アプリの開発には Monkey C なる言語を使う。なんだよ、それ。ざっとググッても、そんな処理系は見つからない。

using Toybox.Application as App;

class MyProjectApp extends App.AppBase {
    var mymember = 1.0;

    function onStart() {
       mymember = 20.3;
    }

    ....
}

Java に、型推論するための構文糖衣をかぶせたように見える。もしかしたら C# に近いのか。duck type するとか書いてある。

こんな市場の小さな実行環境のために、わざわざ作るのか?

もしかしたら、このデバイスのストップウォッチや、GPS の記録や、加速度センサーを使ったランニング計測なんかの、もともと入っている機能もこの言語で書かれているのかも知れない。だとしたら、ちょっとした処理系あるいはプリプロセッサーがあってもよさそうではある。

いまのところ、ちょっと動作の仕方を見ているだけなので、大して複雑なことを書くことはない。どっちかというと、フレームワークやデバイスのAPIで何ができるかのほうが、ややこしい。しばらくは getter と setter くらいでやっていけるだろう。

2016-07-05

デバッグの手伝い

最近、デバッグの仕事を頼まれた。デバッグというか、不具合/パフォーマンスの問題があるコードまたはインフラの修正を手伝って欲しい、と。具体的にどんな作業になるのか分からなかったので、現地でいろいろ見るという流れだった。

とは言え、それほど技術力があるわけではない。提供できる数すくない武器は、第三者の視点と、開発者とは異なる経験がちょっとある、という程度だ。それらを最大限に使わねばなるまい。

具体的にやったことは、話を聞いて、一番厄介そうなことの原因候補を挙げて、順番に確認していきましょう、と言っただけだ。開発者が、ここじゃないだろうと思っていた、ごく小さなところを、無邪気に確認したら、突破口があった。

と、謙遜めに書いたけれど、そういう状況での問題のまとめ方、切り出し方、アプローチの仕方に価値があるのだろう。