2014-01-21

森博嗣「キウイγは時計仕掛け」

森博嗣の「キウイγは時計仕掛け」を読んだ。


それが、つい二カ月ほどまえになって、君も発表者だよ、と言われたのだ。え、そんな、と驚いたら、あれ、言わなかったっけ、というのが山吹の言葉だった。そういえば、論文の著者名で、加部谷のところに○が記されている。それが発表者の意味だったのだ。

学会発表ってこんな感じだったなぁ、もう、ぜんぜん分かんないなぁと、思いながら、学会の会期中に起こる事件を追った内容を読んだ。赤柳初朗の正体赤柳初朗の正体を考えるためには、再読が必要である。

シリーズとしては半分以上きているのかな、とタイトルを眺めていたら、タイトルのつけかたが折り返しているように見える。


  1. φは壊れたね
  2. θは遊んでくれたよ
  3. τになるまで待って
  4. εに誓って
  5. λに歯がない
  6. ηなのに夢のよう
  7. 目薬αで殺菌します
  8. ジグβは神ですか
  9. キウイγは時計仕掛け

5作目「λに歯がない」と7作目「目薬αで殺菌します」は、それぞれ歯と目がタイトルに含まれていて、体または顔に関係する。

4作目「εに誓って」と8作目「ジグβは神ですか」は、誓う、神と信仰に関係ある言葉が含まれる。

3作目「τになるまで待って」と9作目「キウイγは時計仕掛け」は、時間を連想させるタイトルだ。

今後は、2作目、1作目と対応する作品が出て完結か、謎は解けたぜベイビーと思ったのだけれど、森博嗣本人が全12作だと書いているので、およそ関係ない。


ところで、この本を買ったときには、まだノベルスしか売られていなくて、しょうがなく買ったんだけど、いま Amazon をみたら Kindle 版が売られている。裁断してスキャンするの面倒なので、2冊分の金払うから、最初から Kindle 版が欲しい。