2012-06-27

システム発注側にとって要件は自明ではない


ズボンの股のあたりに穴があいて久しいので、服を買おうと街に繰り出しました。が、もうどうしていいか分からない。どんな色がいいか、どんなスタイルがいいかとか、全くわからない。今年の新色とか、デザインとか言われても、判断のしようがないんですよね。うっかり高そうな店に入ると、すぐに店員が話しかけてきて、要らないものを紹介してきますし。

顧客は自分が何が欲しいか分かっていない。顧客が自分で何が欲しいか分かっていると期待するのはやめることだ。(ジョエル・スポルスキー「ジョエル・オン・ソフトウェア」)

「何が欲しいのかは分からないが、これではないことは分かる」みたいな言い回しをどこかで聞いたのですが、思い出せません。とにかく発注側が要件が分かっている、と思ってはいけません。おそらく分かっていません。開発者自信が自分で使うライブラリやフレームワークを作る、みたいな状況でないかぎり、おそらく分かっていない、という前提くらいがちょうどいいと思います。

もちろん受注側はプロなので、まともな会社なら、ちゃんと考えてやってくれるでしょう。きっと素晴らしい提案が出てくるはずです。それでも、なんというか、自分たちが最終的に何を依頼しているのか、っていうのは、把握しておきたいなあ、と思う次第です。

ぜんぜんまとまってないし、以前にも似たことを書いたのですが、買い物をしようとして痛感したもので、もういちど書いておくことにします。