2010-12-23

小室淑恵 / 6時に帰るチーム術

ワークライフバランスって言葉が目に付く本ですが、究極的には生産性向上のしくみの提案です。仕事すんな、とか、そういう話ではないです。

たとえば、その日の予定を立てて共有する朝メールと、実績を報告する夜メール。まだ他者と共有してはいませんが、私はカレンダーに大きなタスクをざっくり書きこんで、それを予定にしています。で、それを実績のとおりに修正すると、それが日記というか活動記録になります。ほんとは、予定と実績を別のカレンダーにしたほうがいいのかもしれません。

まあ自分の予定通りには進まないです。残念ながら。

ただし、就業時間と残業時間の区分はしっかりしておきましょう。残業ではどんな業務が多いのか、なぜ残業にずれ込んでしまうのかを意識させると、次のステップにつなげやすくなります。(p.90)

別に勤務時間外で仕事をしちゃいけないとかいう意味ではなく、予定とどのくらいずれているか、ってことのフィードバックが重要なんですよね。そもそも見積が甘いのか、割り込みがあったのか、云々。


共有と言えば、

一つの業務を一人で担当すると、自分にしかわからないことばかりですから、「休みたくても休めない」という状況に陥ります。(p.117)  

こんな話も。仕事自体の共有です。XP のペアプロを彷彿とさせます。レビューやコードの共有は重要だから、ペアプロしようぜという極端なやりかた。いつも仕事を一緒にやっていれば、日々、少しずつ共有が進んでいくってわけです。じゃあいきなり、ってわけにもいきませんが、なにがしか近いことはできるんじゃないかなと思います。

ワークライフバランスっぽい話でいくと、取引先の時間が夜型のときには、全体的にこちらもそれに引きずられやすいので、そうしない工夫とか、あるいは、始業時間をシフトさせることを言えるようにしたい。いまは、なんとなく自分がバリューだせていないっていう引け目があって言いにくい。

業務上のタスクには締め切りがあるはずですが、締め切りまでの間にさらにいくつか「チェックを入れるタイミング=締め切り」を設定するのです。
マネジャーからメンバーに仕事を依頼するときにも、「何を、いつまで、何時間ぐらいかけて」と指示するとともに、「こことここの段階で見せて」と言っておきます。 (p.177 )

ほんとにダサい話なのですが、私は締め切りの設定が下手で、非常に大きな誤差が発生します。ほとんどの場合、見積もりのほうが楽観的すぎますが、「なぜそんなにかかるのか?」という修辞的質問の圧力に屈してしまいます。そしてまったく根拠のない締め切り設定をしてしまう。だからこそ、チェックポイントを用意して、締め切りごとのごさを小さく、そして修正を早めにできるようにならないとなぁ、と、思いましたとさ。自分にも他人にも。