2008-11-25

エリヤフ・ゴールドラット / ザ・チョイス 複雑さに惑わされるな!

ゴールドラットの新作「ザ・チョイス」では、TOC を社外も含めたバリューチェーンに応用する場合の考え方について述べられています。ジャスト・イン・タイム方式はサプライヤーにリスクとコストを押しつけるのではなくて、サプライヤーに利益をもたらすやり方で実践できるという話。あるいは下流の販売店の利益にもなる、的な。売り切れによる機会損失を減らし、かつ、売れ残りのコストを減らすことで、全体のスループットが向上するというロジック。



確かにそんな気はするんですが、これまでの著作よりも恐ろしく回りくどい展開で、途中で読むのを挫折してしまいました。ゴールドラットと、その娘が対話するという形式で進んでいきます。

つまり、この場合の複雑という言葉の定義は、『システムに与えられている自由度が高ければ高いほど、システムはより複雑』という具合になるんだよ (p.70)

たとえば、ショッピングモールに入っている小さな本屋チェーン店なら、何を発注して何を返品するかくらいしか自由度がありません。定価売りですし、取次も固定的ですし、営業時間も決まっています。反対にちっちゃな雑貨屋とかだと価格、取引先、在庫、売る物などなど、一気に自由度が増えます。



この自由度こそが複雑さの指標である、という考え方です。この見方はビジネスによっては非常に実践的であるように思えます。






2008-11-17

自分のパソコン、親のパソコン

MacBook Air を眺めに(今週も)銀座へ。120MB HDD モデルの価格表示があったので、色めき立ったのですが、まだ入荷していないと言われました。入荷したら連絡してもらえるらしいので、電話番号を伝えて帰りました。



夕方、両親からパソコンを買うので相談したいと電話がありました。プリンタを買いに行ったら、持っているパソコンでは古いとか、容量が足りないとかで、使えないと言われたとか。そんなわけあらへんやろう、とよくよく聞いてみると、手持ちのパソコンには Windows 98 が載っていて、調べてみるとデバイスドライバがありません。なるほど。



かなりな勢いで、ショックです。Z80 のマシン語を書き、ファミコンは買ってくれなかったのにMZ-2000は買ってくれて、プログラミングを教えてくれた、あのオトンがプリンタ+パソコン選びごときに苦労するとは。



父の名誉のために追記しておくと、計測制御や化学プラントの設計が仕事だったので、パソコンでのプログラミングはたかだか手段のひとつだったはずです。



それはさておき、MacBook 買えば、と言いそうになったのを思いとどまりました。インターネット、メール、年賀状くらいまではいいとして、動画のコデック、スカイプ、ネットバンキングとかで、ハマりそうです。



選択の基準は、性能よりも電話サポートかも。



2008-11-03

LabVIEW の XControl で FisheyeListbox

仕事がたまっているのですが,LabVIEW で現実逃避です.XControl を使って,FisheyeListbox を作ってみました.マウスカーソルの下の項目だけ,大きく表示されるという,なんちゃって魚眼レンズ効果です.マウスの位置を算出するのに,予想外の時間がかかったので,とりあえず概念実証ってことで.



fisheyeListbox.zip